暑い日が続くと心配になるのが熱中症です。
「熱中症=真夏の炎天下」というイメージがありますが、実際には室内や職場でも発症します。
特に50代以降は体の変化により自覚症状が出にくく、気づかないまま重症化するケースもあります。
室内や職場でも熱中症は起こる:私の職場の実例
暑い日が続く中、私の職場でも実際に熱中症で倒れた人がいました。
その人は作業に集中していたため、自分では体調不良に気づいていませんでした。
しかし周囲の人が次のような異変に気づきました。
- 顔色が明らかに悪い
- 返事が遅い
- 反応が鈍い
すぐに声をかけたことで熱中症だと判明し、大事には至りませんでした。
本人は「少し疲れているだけだと思っていた」と話していました。

熱中症は「本人が気づかないまま進行する」ことが最大の危険です。

50代以降が熱中症に気づきにくい理由
50代以降は、次のような体の変化が起こります。
- のどの渇きを感じにくくなる
- 汗をかきにくくなる
- 体温調節機能が低下する
そのため、
「まだ大丈夫」
「いつも通りだから問題ない」
と判断してしまい、対応が遅れることがあります。
熱中症が起こる場所と危険なタイミング
熱中症は屋外だけでなく、日常のあらゆる場所で発生します。
- 自宅
- 職場
- 車内
特に注意すべきタイミングは以下です。
- 梅雨明け直後
- 急に暑くなった日
- 湿度が高い日

「暑さに慣れていない時期」が最も危険です。
曇りの日ほど「隠れ熱中症」に注意
曇りの日は油断しやすいですが、実は危険です。
- 暑さを感じにくい
- 水分補給を忘れやすい
- 休憩が減る
さらに湿度が高いと汗が蒸発せず、体に熱がこもります。

晴れの日より危険なケースもあります。
熱中症対策① のどが渇く前に水分補給
水分は飲んですぐに全身へ行き渡るわけではありません。 一般的に、飲んだ水分が胃から腸へ送られ吸収されるまでには20〜30分程度かかるといわれています。
そのため、のどが渇いてから飲むのではなく、渇く前にこまめに補給することが大切です。 外出前や作業前にもあらかじめ水分を取るようにしましょう。
「のどが渇いた」と感じた時には、すでに脱水が始まっている可能性があります。 予防の基本は先回りの水分補給です。

目安:1時間に1回、少量をこまめに飲む
熱中症対策② 睡眠不足・朝食抜きを避ける
体調が悪い状態では熱中症リスクが上がります。
特に危険なのは:
- 睡眠不足
- 朝食抜き
朝食には水分・塩分・エネルギー補給の役割があります。

暑い日の前日は体調管理が重要です
睡眠不足は熱中症のリスクを高めます。50代以降は睡眠の質も健康管理の重要なポイントです。
熱中症対策③ アイスラリーと手のひら冷却
近年注目されている対策です。
アイスラリー
氷とイオン飲料を細かく砕いて作るシャーベット状の飲料です。 飲むことで体の内側から効率よく冷やせるため、近年はスポーツ現場や屋外作業でも活用されています。 また、水分と電解質(ナトリウムなど)を同時に補給できるのも特徴です。

手のひら冷却
手のひらには体温調節に関わる血管が集まっています。 そのため、手のひらを冷やすことで効率よく体の熱を逃がし、体温の上昇を抑える効果が期待できます。
- 冷たいペットボトルを握る
- 保冷剤をタオルで包んで当てる
- 冷たい水で手を冷やす
外出先でも手軽にできるため、暑い日の屋外活動や作業中の熱中症対策として注目されています。
こんな症状があればすぐに救急車を呼ぶ
熱中症が重症化すると命に関わることがあります。 次のような症状が見られる場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。
- 呼びかけへの反応がおかしい
- 受け答えができない
- 意識がない
- けいれんしている
- まっすぐ歩けない
- 水分を自力で飲めない
これらの症状は重度の熱中症の可能性があります。すぐに119番通報し、涼しい場所へ移動して体を冷やしましょう。
意識がはっきりしない場合や、水を飲み込めない状態では無理に水分を飲ませてはいけません。誤って気管に入る危険があります。救急車の到着を待ちながら、首・脇の下・足の付け根などを冷やしてください。
熱中症は本人よりも周囲が先に異変に気づくことがあります。 特に50代以降は自覚症状が出にくいため、家族や職場の仲間が普段と違う様子に気づいたら早めに声をかけましょう。
まとめ|50代以降は「気づかない熱中症」に注意
熱中症は予防できる一方で、重症化すると命に関わります。
特に50代以降は:
- のどの渇きを感じにくい
- 体調変化に気づきにくい
という特徴があります。
基本対策は以下です。
- のどが渇く前に水分補給
- 睡眠不足を避ける
- 無理をしない
- 曇りの日も注意する

熱中症は「本人より周囲が先に気づく」こともあります
※筆者は熱中症アドバイザーとしての知識をもとに執筆しています。
※本記事は一般的な熱中症予防に関する情報をまとめたものです。体調や症状には個人差があります。意識障害やけいれん、水分を自力で摂取できないなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診するか救急車を要請してください。
※記事内のイラスト・画像はイメージです。実際の状況や対処方法とは異なる場合があります。

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