熱中症警戒アラートとは?発表基準や出たらやることをわかりやすく解説

健康

熱中症警戒アラートが発表されました」というニュースを聞いたことはありませんか?

言葉は知っていても、

  • 熱中症警戒アラートって何?
  • どのくらい暑いと発表されるの?
  • アラートが出たら何をすればいい?
  • 熱中症特別警戒アラートとは何が違うの?

と、よくわからない人も多いのではないでしょうか。

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が特に高くなると予測された日に、注意や予防を呼びかける情報です。

この記事では、熱中症警戒アラートの意味から発表される基準、アラートが出た日に気をつけたいことまで、できるだけわかりやすく解説します。

熱中症は何月に多い?救急搬送の状況を見てみよう

熱中症は、真夏だけに起こるものではありません。

暑くなり始める時期から発生し、気温が高くなるにつれて救急搬送される人も増えていきます。

「まだ真夏ではないから大丈夫」と思っていても、急に暑くなった日は注意が必要です。

月別の熱中症による救急搬送人員

月別の熱中症による救急搬送人員

出典:総務省消防庁「熱中症による救急搬送状況」をもとに作成
※対象期間:2025年5月~9月、最終確認日:2026年8月6日

総務省消防庁によると、2025年5月から9月までの全国における熱中症による救急搬送人員は、100,510人でした。

これは、調査を開始した平成20年以降で、最も多い搬送人員となっています。

グラフを見ると、熱中症による救急搬送は夏の時期に多くなっていることがわかります。

ただし、熱中症は気温だけで決まるものではありません。

湿度が高い日や、急に暑くなった日、風通しの悪い場所などでも注意が必要です。

そこで、その日の熱中症の危険度を知る目安になるのが「熱中症警戒アラート」です。

熱中症警戒アラートとは?

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された日に、熱中症への対策を呼びかける情報です。

環境省と気象庁が共同で運用しています。

簡単にいうと、「今日は特に危険!いつも以上の熱中症対策を」

というお知らせです。

気温だけを見て「今日は大丈夫」と判断するのではなく、その日の熱中症リスクを確認して、早めに対策することが目的です。

熱中症警戒アラートは何を基準に発表される?

熱中症警戒アラートでは、暑さ指数(WBGT)が基準として使われます。

暑さ指数は、気温だけではなく、次のような要素を考慮して熱中症の危険度を示す指標です。

  • 気温
  • 湿度
  • 日射や周辺の熱環境

そのため、気温がそれほど高くなくても、湿度が高いと熱中症の危険が高くなることがあります。

熱中症警戒アラートの発表基準

現在の熱中症警戒アラートは、日最高暑さ指数(WBGT)が33以上になると予測された場合に発表されます。

発表は、原則として前日の夕方と当日の早朝に行われます。

朝の天気予報を確認するときに、気温だけでなく熱中症警戒アラートも確認しておくと安心です。

熱中症警戒アラートが出たらどうする?

アラートが発表された日は、普段よりも熱中症対策を意識しましょう。

できるだけ暑い時間帯の外出を避ける

不要不急の外出はできるだけ控え、特に日中の暑い時間帯は涼しい場所で過ごしましょう。

外出する場合は、帽子や日傘を利用し、無理をしないことが大切です。

激しい運動を控える

アラートが出ている日は、屋外での激しい運動や長時間の活動を控えましょう。

部活動やスポーツなどを行う場合も、暑さ指数を確認して無理をしないことが大切です。

エアコンを適切に使う

熱中症は屋外だけでなく、室内でも起こります。

「電気代が気になるから」とエアコンの使用を我慢せず、室温や湿度を確認しながら涼しい環境を保ちましょう。

特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では、室温の変化に注意が必要です。

こまめに水分を補給する

のどが渇いてからではなく、こまめに水分をとりましょう。

汗をたくさんかいたときは、水分だけでなく塩分などの補給も必要になることがあります。

家族や周囲の人にも声をかける

熱中症は、自分では体調の変化に気づきにくいことがあります。

家族や職場の人に、「今日は熱中症警戒アラートが出ているから気をつけよう」と声をかけることも予防につながります。

熱中症特別警戒アラートとは?

熱中症警戒アラートよりも、さらに危険な暑さが予測された場合には、熱中症特別警戒アラートが発表されます。

熱中症特別警戒アラートは、広域的に過去に例のない危険な暑さとなり、重大な健康被害が生じるおそれがある場合に発表されるものです。

熱中症警戒アラートとの違い

熱中症警戒アラート熱中症特別警戒アラート
意味熱中症への警戒を呼びかけるより重大な健康被害への警戒を呼びかける
危険度高い極めて高い
対応熱中症対策を徹底する外出や運動を控えるなど、さらに厳重に対策する

特別警戒アラートが発表された場合は、できるだけ涼しい環境で過ごし、不要な外出や運動を控えるなど、より厳重な対策が必要です。

熱中症警戒アラートはどこで確認できる?

熱中症警戒アラートは、環境省の「熱中症予防情報サイト」などで確認できます。

天気予報を見るときに、気温だけでなく熱中症警戒アラートも確認する習慣をつけておくと安心です。

また、暑さ指数(WBGT)を確認することも、熱中症対策に役立ちます。

アラートが出ていなくても熱中症に注意

熱中症警戒アラートが発表されていないからといって、熱中症にならないわけではありません。

体調や年齢、活動内容、暑さに慣れているかどうかなどによって、熱中症になる可能性は変わります。

  • 高齢者
  • 小さな子ども
  • 暑い場所で働く人
  • 屋外で長時間活動する人
  • 体調がすぐれない人

などは、アラートの有無にかかわらず注意しましょう。

また、室内でも熱中症は起こります。

実際に私の職場でも、室内での作業中に熱中症と思われる症状で体調を崩した人がいました。

室内熱中症の原因や初期症状、実際の職場での事例については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

まとめ|熱中症警戒アラートが出た日はいつも以上に注意しよう

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が特に高くなると予測された日に、予防行動を呼びかけるための情報です。

気温だけではなく、湿度なども考慮した暑さ指数(WBGT)が基準になっています。

アラートが発表された日は、

  • 暑い時間帯の外出を控える
  • 激しい運動を避ける
  • エアコンを適切に使う
  • こまめに水分を補給する
  • 家族や周囲の人にも声をかける

など、普段以上に熱中症対策を意識しましょう。

「アラートが出た=必ず熱中症になる」という意味ではありません。

危険な暑さが予測されていることを知り、早めに対策するための情報です。

毎日の天気予報と一緒に熱中症警戒アラートも確認し、暑い日は無理をせず、安全に過ごしましょう。

免責事項

この記事は、熱中症に関する一般的な情報をわかりやすく紹介することを目的としています。症状や体調には個人差があるため、この記事の内容だけで判断せず、体調に異変を感じた場合は医療機関を受診してください。緊急性がある場合は、ためらわず救急車を呼んでください。

掲載している情報は記事作成時点のものです。最新の情報については、厚生労働省、環境省、消防庁などの公的機関の情報をご確認ください。

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